始まりの日

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「わ、悪かったわよ・・どうも緊迫した状態が身に染み付いてて」 男はニカッと白い歯を出して女性の肩を軽くポンポンと叩いた。 性格がいいのであろう。男性は常に笑顔で、もしくはそれを心掛けているのか、そうでないかは本人にしか分からない。 そして・・・そんな微笑ましい出来事が落ち着いて数分後。 コンコンッとドアを叩く音が部屋に響いた。 「ん?」 そーっと、ドアを開けると。 何かを伝える使いの者が現れた。 いつも情報をくれる人物だ。 「・・・どうした?今日はなんかあったのか?」 難しい顔をしてこう答える。 「どうやら古代召喚が行われるらしい」 「何・・!?」 「え!?」 二人の顔が少しばかり緊迫した表情に変わっていった。
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