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大王も私を抱きしめるその腕を解いた。
地震!?
揺れがすごく大きい!!
立っていられなくて、私は鏡を胸に抱えたまま座り込もうとした。
けれど、揺れでバランスを崩した私は、そのまま縁側から庭へと倒れ、落ちていく。
まるでスローモーションのように周りの景色がゆっくり見える。
すぐそこに、私に向かって手を差し伸べる大王の姿があった。
けれど、その手は私に届くことなく、私は縁側から地面に叩きつけられ……
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