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「いいですよ。タワーの3階にお気に入りのオイスタバーがあるんです」
「オイスターいいね。じゃあ、終わったら行こうか」
意外にヘルシーな選択をするな。ステーキとか食べてるのちょっと見たいのに…。
マルちゃんは効率よく、俺が出した案をまとめてくれた。
レスポンスの早さを重視し、基本は受け身の姿勢、時折、カラフルな食事や小物の写真を挟む…。
まずはこれでプログラムを組み、何度もリスポンスを求めるお客様には、運営スタッフが参戦し、やり取りをする。
時間は夜6時から11時まで…。
ビジネスプランが出来上がったところで、マルちゃんはまたデスクに向かい、瓶から何かを出し食べる。
これからご飯食べに行くんだけどな。と…ちょっと心配になる。
マルちゃんは予約をしてくれたようで、オイスタバーの店員は良い席を通してくれる。
銀座にも支店を持つレストラン…生牡蠣がうまいんだよな。
「あ、私、生牡蠣ちょっと苦手なんです」マルちゃんはまさかの反応をする。
焼きガキやフライなど他にもメニューがあるので、適当に頼む。
生牡蠣を食べ、白ワインを飲むと、なんとも清々しい気持ちになる。
マルちゃんはお酒はあまり飲まないらしく、甘めのカクテルとカキフライやグラタンを食べる。
プリプリのほっぺにソースをつけて…というのを想像したが、マルちゃんはとても優雅に食事をする。
月子さんと対照的だ。…と気づく。
美しい容姿の月子さんは、食べ方やふとした時の言葉遣いに品がない。
マルちゃんは太っている以外は完璧な女性かも…。まあ、このプクプク感も可愛らしいけど…。
「月子さんとはお仕事をして長いの?」
明らかにマルちゃんが会社を引っ張っている感があるので、興味があり聞いてみる。
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