18. なつぽよ & マルちゃん

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「そういえば、小春ちゃんはどうだったんですか?」  マルちゃんは、急に思い出したようで尋ねる。 「あ、キャバクラにマルちゃんは行かなかったもんね。留学費用を貯めるためにやっているらしい。月子さんも許していたよ」 「ん?キャバ!?小春ちゃん!?」  やべ。ナッキュ、嫌がるかな…。  仕方ないので、経緯(いきさつ)を説明する。 「えー。小春ちゃん、ちょっと怪しくね?冬一郎は清楚系に弱そうだし、騙されてるんじゃね?」 「こらこら、なつぽよ。柳さん、すみません。なつぽよはプロファイリングが趣味なんです」 「へー。まあ、俺が清楚系に弱いのは…あってるかも」 「小春ちゃんは清楚系に見えて、中身は肉食でビッチ。月子と同じ属性。けど月子ほどくせ者じゃないから、金持ちの旦那を見つけて、自己満足ブログを書くタイプ」 「ひどい言いようだな。」  でも、小春ちゃんが結婚して、いいキッチンでお料理ブログを書くのは容易に想像出来る。  ヘルシーにオカラでケーキ焼きました!みたいなタイトルで。 「なつぽよは、刑事になりたいのよね」  マルちゃんがフォローのコメントする。    …ギャルで刑事って、深夜のアニメみたいだな。 「そうなの?俺の知り合いで警視庁で働いている友達がいるよ。今度紹介しようか?」 「マ?あげみざわ!」と俺に抱きつく。  実は、そいつに飴の成分調査を頼もうと思っていた。独身男性だし、可愛い女性に会うのは嬉しいだろう。  そろそろ月子さんが戻ってくるそうで、俺とナッキュはオフィスを去る。  六本木は会社帰りのサラリーマンで溢れている。  ナッキュと夜に2人だと、変な気が起きそうだ。  2日連続になるけど、柿本でも呼ぼうかな…。    
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