サブスク彼女

3. 深雪

　家に戻った後、早速、次のサブスクデートを予約する。

　朝陽たちに会うのは日曜だ。それまでに、できるだけ多くの女の子に会おう。

　しかし…いちいち入力して予約するのは面倒くさいな。

　お問い合わせ先のSNSに「一括予約はできるか？」とメッセージを送る。

　５分後に「空いている時間を教えて頂ければ、ご用意し連絡します」と返信が来る。

　月曜〜土曜の利用時間に対応可能な女の子をお願いすると、２時間後には「火曜昼、水曜夜、金曜昼、土曜昼に予約が取れます」と連絡が来た。

　場所は中目黒ではないが全て近郊だ。

　すぐに全てオッケーと送り、ついでに「なぜ指名は出来ないのか？」と聞く。

「バラエティーに富んだ様々な女性と出会って欲しいため」とすぐにマニュアル回答が返ってくる。

　どうせ運営の都合だろうが！と思ったが、まあいい、日曜直接社長に聞こう。

　さて、次はどんな子がくるだろう？

　今回は初めてのデート相手なので、小春ちゃんみたいな一軍選手を用意したに違いない。
　…あまり期待しないでおこうっと。

　明日は引っ越しの物件を探さなくちゃ。

　久々に女性と長く話したので、気疲れしたのかすぐに眠ってしまった。