満面の笑み

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満面の笑み

祖父母が、亡くなる前に 両親が残した遺産と、祖父母の遺産を 私が受け継いだため、私は現在、ニートだ。 (祖父母の場合は、生前相続だった。) 無職である……。 両親は、会社を経営していたらしい。 私が今こうして、胸を張って ニートをできているのも、両親が残した 莫大な金銭のおかげだ。 具体的は言えないが、生涯年収を 軽く越えていたりする。 自宅に、帰宅した。 私が住む家は、あの公園から さほど遠くない所に位置している。 部屋の間取りは、3LDK 独りでは、広すぎる。 家具は、必要最低限。冷蔵庫に洗濯機 それに、ソファーにテーブル、小さなベッドが 一つだけ。 床は、フローリング。 さらに、 バリアフリー使用になっていて、暮らしやすい。 長野県は、お年寄りが多いため、 バリアフリーは、基本なのかもしれない。   部屋の説明は、さておき 問題は、あの男のことである。 確かに、私が馬鹿なことをしたから あの滑り台が壊されてしまうのかもしれない。 それは、申し訳ないと思う……。 しかしだ! あの男、あんな言い方までしなくても いいではないか! こんなにムカついたのは、幼稚園のお遊戯会で 木の役に抜擢された時以来だ。
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