満面の笑み

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荒れ狂う気持ちを押さえながら とりあえず靴を脱ぎ、松葉杖を床に置く。 冷蔵庫に冷えていた、栄養ドリンクを 飲み干し、シンクに勢い良く叩きつけた。 私が悪いのは、分かっている。 私自身が最低なのも。 きっとこの苛立ちは、自分の情けなさにも あるのだろう。 このやるせない、みっともなさを払拭する ために、私がとるべき行動は、睡眠だ。 遮光カーテンを乱暴に引き、日の光を拒んだ。 続いて、ベッドに横たわり まだ、活発に動きたがっている瞼を 強引に閉じた………。
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