ヒロム、またもや嫉妬

30/30
前へ
/274ページ
次へ
「はふっ」となる。 ノアは、「パパ、面白い」と、はふっとマネをした。 「パパみたいにね、ヤキモチ妬いてくれる男の人と結婚しようね」と、含み笑いをする。 えっ? と、思って見たら 「他の旦那さまなんて、目に入りませんけど」と、必死に手を伸ばしても、皿に届かないヒロトに唐揚げをとってあげた。 思わずバレてたのかよ? と言ってしまいそうになったけど、それは、かっこ悪いので、黙ってお茶を一口飲んだ。 うっ、口の中火傷したな。 「パパ、はふっ」と、マネをして、ノアは、「パパみたいな面白い人と結婚する」と笑った。 ちょっと複雑な気分だけど。 パパ嫌い終戦だといいなと切に願う。 取りあえず、犬は飼えずとも、我が家は幸せだ。
/274ページ

最初のコメントを投稿しよう!

99人が本棚に入れています
本棚に追加