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〜目を覚まして〜
あれから一週間が経ったが、君はまだ眠ったままだ…
僕ははバイトを休んで、付きっきりで君が目覚めるのを待った
ヒョン…お願いだ、目を覚ましてくれ…
君にまだ伝えてない事があるんだ…
ユチョン、君が好きだって…
コンコンー
君の母親だ…
こうして、たまに俺たちの様子を伺いにくる
「チャンミン君、少し休んだら?」
「いいえ…俺は大丈夫です…」
「でも…」
「目が覚めた時、傍にいて
あげたいんです…」
「…そう、わかったわ…何かあったら、すぐに連絡して?」
「…わかりました」
静かに病室を出る母親
たくさんの細いチューブに繋がれた身体は痛々しくて、でも…君の顔はまるで眠っているように穏やかだった
眠る君の唇に、触れると温かくて…
あの日君は僕に愛してるとキスをしてくれた事を思い出した
今まで気が動転していて、忘れてたけど…あれは夢じゃなかったんだよな?
あのキスはどういう意味だったのだろう…?
君も僕と同じ気持ちだった?
そんな事ないか…君にとって、僕は《弟》だったんだから…
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