ヒーローごっこ3

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ヒーローごっこ3

 ふと、ぼくの(こころ)身体(からだ)現実(げんじつ)一瞬(いっしゅん)(もど)された。なにか(つめ)たくて、それでいて(ぬく)もりを()ったものに()こされた()がする。  ぼくはあわてて、(くさ)むしりの(つづ)きを(おこな)った。  不思議(ふしぎ)と、今回(こんかい)前回(ぜんかい)よりもスムーズに(くさ)むしりできるようになっていた。  いや、ただコツをつかんだだけかもしれないけれど。  やっかいな仕事(しごと)()えたぼくは、ひと(いき)ついて宇宙食(うちゅうしょく)をほおばり、それから宇宙服(うちゅうふく)のままでかつてぼくが使(つか)っていたベッドに(よこ)たわった。  そうしたら尋常(じんじょう)じゃないほどのホコリが()っていたけどね。とにかくその()(つか)れすぎちゃって、そんなこともおかまいなしにすぐに(ねむ)りに()ちてしまったんだ。
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