536人が本棚に入れています
本棚に追加
偽勇者パーティ!!!
カゲツが持ってきた似顔絵にローウェンは
見覚えがあった
その人物とはほんの数時間前に出会っていた
ローウェン『こいつらの居場所、わかるかもしれない。』
ローウェンがそう言うと、ネルが誰よりも
早く反応した
ネル『どこなの?!早く教えて!』
興奮したネルをエンリが落ち着かせる
エンリ『ネルちゃん。落ち着いて。
ローウェン。どこで?いつ知ったの?』
エンリは冷静に質問する
ローウェン『近隣の住宅に挨拶周りをしていた時だ。
この写真のこの男と話した。』
ローウェンが指を指しながら説明する
ローウェンが指を指した写真を見て、
カゲツが
カゲツ『この男は、ラツィオでござるな。
確かローウェンと同じ魔術師でござる。』
ネルは勢いよく席を立ちながら
ネル『そんなことはどうでもいい!
早く、奴らのアジトに行かないと何処かに
行ってしまうかもしれない!』
エンリ『焦る気持ちはわかるけど、まずは、
作戦を立てないと。
ネルちゃんの話の内容から考えると実力も
それなりにあるだろうし。』
エンリの言葉を聞いてネルはゆっくりと席に座り直す
ローウェン『構成員の数も考えると厄介だな。
少数対多数の戦いになるからな。』
主犯格の3人に対しては、俺とエンリ、それにカゲツがいれば対応できるだろう。』
カゲツ『そうでござるな。
本当の勇者パーティの実力なら問題ないで
ござろう。』
エンリ『そうね。私も異論は無いわ。』
ローウェン『そして、1番効率が良いのは敵を分断して戦う事だろう。これには相手を誘い出さないとならないが...』
ネル『ねえ。その役目あたしにやらして。』
エンリ『だめよ!そんな1番危険な役目!』
ネル『皆さんだと、感づかれたり警戒される恐れがあります。でも、あたしなら見た目も
子供だし、何より魔族ですので。』
エンリ『でも、さすがに危険が...』
カゲツ『ネル殿ならいざとなればブースト
魔法が使えるし適任かもしれないでござるな。』
ローウェン『ネル。最後の確認だが、本当にいいんだな?』
ネル『ええ。やるわ!』
ローウェン『わかった。じゃあ作戦を練る。』
それからローウェン達は偽勇者パーティを
壊滅させるための作戦を練った
ローウェン『この作戦なら上手くいくかもしれないな。』
エンリ『そうね!』
ローウェン『じゃあ、決行日は明日の
夕暮れ。
ネルが奴らを誘い出すポイントは獣人街の
外れの森林地帯。
そこで、決行する!みんないいな?!』
3人『おお!』
勇者パーティによる偽勇者パーティの壊滅
及びネルの仇討ちが始まろうとしていた
次回
本物VS偽物!
最初のコメントを投稿しよう!