本物VS偽物!!

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本物VS偽物!!

ネルが偽勇者パーティを森林地帯に案内してる時、ローウェン達はすでに森林地帯に待機していた エンリ『ネルちゃん...大丈夫かしら。』 カゲツ『ネル殿には実力もあるし判断力も あるでござる。心配はいらないでござるよ。 それよりも...』 ローウェン『そうだな。問題は俺たちだな。』 ローウェン『まず、俺たち3人は北、東、西へと別れる。 エンリは西の濃霧地帯。 カゲツは東の山岳地帯。 そして俺は北の森林地帯の奥地に向かう。 そして奴らが森林地帯に入ってきたのを確認した瞬間に俺が一発デカい魔法を放つ。 散開した敵を各々が撃破する流れでいいな?』 エンリ『ええ。わかってるわ。でも...』 カゲツ『相性があるでござるな。』 ローウェン『そうだな。奴らと俺らは同じ ジョブの組み合わせで構成されてるパーティだからな。』 ローウェン『なるべく、同じジョブ同士で 戦える事がベストだな。』 エンリ『となると、私の相手は勇者マルケね。』 カゲツ『拙者は戦士のウンブリアでござるな。』 ローウェン『そして俺がラツィオとやる。』 3人が作戦について話していると、森林地帯の入り口の方に人影が4つ見えた ローウェン『どうやら、ネルは上手く役目を果たしたようだ。 偽勇者達はどうやら構成員達を招集していないようだな。だが...』 エンリ『どうしたの?何か気がかりなの?』 ローウェン『いや、少数を叩くなら大人数でやった方が良いに決まってるのに何でかなって。』 エンリ『確かに気になるけど、こっちにとっては好都合だからいいんじゃない?』 ローウェン『そうだな。 (でも、やはり気になるな。一応注意しておこう。)』 カゲツ『そろそろでござる。』 ローウェン『やるぞ!』 ローウェンの合図と共に3人は定位置に向かう エンリは森林地帯の西の濃霧地帯へ カゲツは東の山岳地帯へ そしてローウェンは北の森林地帯の奥地へ ローウェン『よし。みんな定位置についたな。一発ぶちこんでやるか! 炎の精霊達よ、業火の球体となり、我が敵を殲滅せよ!! パーレ・ディ・フーコ!!!』 ローウェンの呪文と共に空から炎の球体が 偽勇者パーティめがけて落ちてくる マルケ『あれは!全て仕組まれたって事か。』 マルケ『全員散開しろ!!』 ウンブリア『あの娘がいないぞ!!』 ラツィオ『放っとけ!それよりも今はあれをかわすぞ!』 ラツィオ『あれはさすがにマズイ!』 3人はそれぞれ北、西、東へと散開した 東の山岳地帯では カゲツ『拙者の相手はお主でござるか。』 ラツィオ『お前は確か勇者パーティの戦士。 カゲツだったか。』 カゲツ『貴様にもネル殿の痛みを味わってもらうでござる!覚悟っ!!』 西の濃霧地帯では ウンブリア『霧で見にくいな。』 エンリ『私からは見えてるわよ。』 ウンブリア『その声色は、勇者エンリか。』 エンリ『貴方に勝ち目は無いと思うけど、 どうする降参する?』 ウンブリア『あまり、俺のパワーを舐めるなっ!』 そして北の森林地帯奥地では ローウェン『まさか、俺が偽勇者とあたるとはね。』 マルケ『お前は確か勇者パーティの魔術師 ローウェン...』 ローウェン『お前は偽勇者のマルケだな。』 マルケ『それにしてもあんな魔法をいきなり撃ってきやがってお前正気か?』 マルケ『あの娘が巻き添えをくらってたかもしれないぞ?』 ローウェン『心配はいらないさ。俺はネルを信じているからな。』 マルケ『そうかい。じゃあ。死んどけっ!』 その頃、森林地帯の入り口では ネル『みんな、もう戦っているのかしら。 誘導の役目が終わったら店に戻るように 言われたけど.....やっぱり......あたしも!』 ネルは足早に森林地帯へと足を進めた            次回        本物VS偽物!!!
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