三節 安息!

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三節 安息!

ローウェンとネルが森林地帯の入り口に 戻ると そこには、エンリとカゲツが既に戻っていた エンリ『お疲れ様。2人とも!』 カゲツ『ご苦労様でござる!』 ローウェン『エンリとカゲツこそお疲れ様。』 ネル『あの。みなさん。』 3人がネルの方へ振り返ると ネルの身体は少し震えていた ローウェン『どうした?ネル?』 ネル『あたしは...この前までずっとみなさん 勇者パーティを敵対視していました。』 ネル『でも、勇者パーティの偽物がいると 知って、この人達は良い人なのかもしれない。仲良くしても良いのかもしれないと思うことがありました。』 ネル『でも、もし違ったら?と思ってしまうと、なかなか行動に移れませんでした。 だから...』 ネルが話している最中にエンリが抱きついた エンリ『大丈夫。私たちはネルちゃんの事を嫌ってた事は無いし、これからも嫌いにならないわ。』 ネルはエンリの腕の中で大粒の涙を零していた カゲツ『ネル殿には拙者の親友の件で大変世話になったでござる。ならば、その恩を返すのは当然でござる。』 ローウェン『ネル。俺はネルにはたくさん 助けられてきた。 だから、これからは俺がネルを助けていければと思ってるよ。』 ローウェン『さあ。帰ろう!俺らの店へ!』 4人はローウェンの店へと向かった そして、時刻は昼頃 ローウェン『今日はみんな疲れているだろうから、店は休みにしよう。』 エンリ『そうしましょ。私も魔力も余り 残ってないし。』 ネル『あたしも。ちょっと寝たいわ。』 ローウェン『今日、明日は休みにして明後日から再開だ!』 エンリ・ネル『は〜い。』 カゲツ『では、拙者はそろそろ行くでござる。』 エンリ『カゲツも一緒に働けばいいのに。』 カゲツ『拙者には里でやる事があるでござるからな。』 カゲツ『また、遊びに来るでござるよ!』 そう言うとカゲツは足早に去っていった ローウェン『ところで、エンリはこれから どうするんだ?』 エンリ『えっなにが?』 ローウェン『エンリの目的は偽勇者パーティだったろ?それが達成されたからやっぱり帰るのか?』 エンリ『帰る訳ないでしょ? ここにはネルちゃんもいるし、それに...』 ローウェン『それに?』 エンリは頬が赤くなりながら エンリ『と、とにかく! 私はまだここに残るわ。』 ローウェン『お、おう。』 ローウェン『じゃ、じゃあ、とりあえず一旦寝るか。』 ローウェン『夕方頃にキッチンに集合しよう。』 ネル『じゃあ、おやすみなさい。』 エンリ『私も寝るわ。おやすみ〜』 3人はそれぞれ寝室に向かい夕方頃まで眠った          次回         安息!!
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