安息!!!

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安息!!!

エンリ『それで?相談ってどうしたのネルちゃん?』 ネル『あの...実は...その。』 頬を赤らめているネル エンリ『まさか。私に告白とか?!』 ネル『いえ。それは無いです。』 エンリ『相変わらず、冷静な反応ね。』 エンリ『それで?どうしたの?』 ネル『実はローウェンにお礼がしたくて。 でも、何を渡せば良いか分からなくて...』 エンリ『なんだ〜ローウェンにか〜。 私には無いのか〜』 ネル『ちゃんとエンリさんにもありますから。』 エンリ『それなら、手伝うわ!』 ネル『それで。ローウェンの好きなものとか知ってますか?』 エンリ『そうね〜。前に一度聞いた事があるのは...確か...杖を作る事だったかしら。』 ネル『杖ですか?』 エンリ『そうそう。今、ローウェンが使ってる杖も確か手作りなのよ。』 エンリ『杖は魔力を込めながら作るから魔力を持ってるネルちゃんにはピッタリじゃないかしら?』 ネル『そうですね...あたし、やってみます!』 エンリ『じゃあ、これ貸してあげる!』 エンリはネルに魔力が備わったナイフを渡した ネル『これは?』 エンリ『昔、ローウェンに貰ったナイフよ。 これで作業すれば早いと思うわ!』 ネル『わかりました!ありがとうございます!』 ネルはエンリに礼を言うと自分の部屋に戻って行った エンリ『私も...何かローウェンにあげようかしら...。』 エンリ『いやいや、変な事考えてないで もう一回寝よーっと。』 翌日の朝 全員が起床しキッチンへと集まった ローウェン『昨日はみんなお疲れ様! 一応、今日まで休みだけどみんなは何かするのか?』 エンリ『私は少し商店街に行ってくるわ!』 ローウェン『そうか。ネルはどうする?』 ネル『あたしもちょっと用事があるわ。』 ローウェン『みんないないのか。じゃあ、 俺は店で留守番でもしてるよ!』 ネルは1人森林地帯に向かった ネル『杖の素材になる木は確か樹齢100年 以上だったわね。』 ネルが森林地帯を歩いていると、丁度杖の 素材に良さそうな木が見つかった ネル『早速作業を始めましょうかね! まずは気を丁度良いサイズにしないとね! 風の精霊達よ、我の望みに答え、その刃で 標的を斬り裂きたまえ! ラーマ・ベント!!!』 無数の風の刃が大木を斬り刻む ネル『流石あたし。完璧ね!』 ネル『この素材の木をエンリさんに借りた ナイフで削りつつ、あたしの魔力を込めてと... 。』 ネルは黙々と作業を行なっていた そして時間は流れ夕暮れ時 ネル『やったわ!完成よ!』 ネル『せっかくだから名前も付けないとね。』 ネル『魔族の力の杖か...決めたわ! この杖の名前はデモンズ・ロッドよ!』 ネルは満足気に店へと帰った エンリ『ネルちゃんお帰り!』 ローウェン『お帰り、ネル。 ずいぶん遅かったけど大丈夫か?』 ネル『あたしは大丈夫よ!それよりも...あの... これ!この前のお礼とお詫びも兼ねて!』 ネルは作った杖をローウェンに渡した ローウェン『これは...ネルが自分で作ったのか?』 ネル『別に気に入らないなら捨てなさい。』 ローウェンは笑いながら ローウェン『とっても気に入ったよ! ありがとうネル!』 ネル『そう。なら良かったわ。』 恥ずかしそうに照れているネル エンリ『ネルちゃん照れちゃって可愛い!』 ネル『うるさいわね!』 ローウェン『明日からまたみんなで仕事頑張るぞ!!!』 一同『おお!!!』          次回       エンリと聖王国!
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