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エンリと聖王国!!
店のドアが開き、そこに立っていたのは
カゲツと綺麗な黒髪の少女だった
ローウェン『どうしたんだ?急に?
それにその子は一体?』
カゲツ『皆様方!1ヶ月ぶりでござるな!
いや〜今回は妹が拙者の友に会ってみたいとの事で連れてきたでござる!』
ローウェン『妹だって?!』
???『初めてお目にかかります。
わっちはカゲツが妹、シグレと申します。』
ローウェン『シグレさんか。よろしく!
俺は...』
シグレ『ローウェン殿にエンリ殿、それに
ネル殿でございますよね。』
シグレ『兄者のカゲツから皆様方の事は
聞いております。
どうぞ、わっちの事はシグレとお呼び下さい。』
ローウェン『そっか!よろしくなシグレ!』
エンリ『シグレちゃんよろしくね!』
ネル『シグレさん。よろしくです。』
カゲツ『ところで、皆様方は何のお話をしていたんでござるか?』
ローウェン『例の聖王国だよ。』
カゲツ『聖王国でござるか...また、厄介な宰相からの手紙でござるな。』
カゲツ『それで。今回はどのような内容で
ござるか?』
ローウェンはカゲツとシグレに今回の手紙の内容を話した
カゲツ『なんと!?それは誠でござるか?』
シグレ『その宰相ならびに国王は女の敵で
ございますね!
兄者!是非ともわっちらもエンリ殿に助力
しとうございます!』
カゲツ『そうでござるな!
聞いてしまった以上、見過ごすわけにも
いかぬでござる!』
エンリ『ありがとう!2人とも!』
ローウェン『カゲツはともかく、シグレには少し大変じゃないか?
相手は国王直属の部隊だし...』
カゲツ『心配はいらないでござるよ!
シグレは力は拙者程ではないが、速さだけなら拙者以上でござる!』
ネル『カゲツさんより速いって...』
エンリ『スゴイのね!!シグレちゃん!』
ローウェン『スゴイな!シグレ!』
シグレは頬を赤く染めながら
シグレ『ほ、ほめても何も出ないでございましゅ!』
ローウェン『(顔に出やすいんだな。)』
エンリ『(顔に出やすいのね。可愛いわ。)』
ネル『(顔に出やすいんだ。)』
5人が店で話している時、獣人街の入り口では
鎧を纏った兵士達と馬に騎乗しているガタイの良い男がいた
兵士『スティ隊長!この先の広場に例の店があるそうです!』
スティ『よし!我らロイヤルパラディン部隊の今回の目的は勇者エンリを聖王国に連れて行く事だ!
迎えに行くだけの任務だが、素直に応じない場合は実力行使も許可されている!
全員!いつでも戦闘を行える準備を忘れるでないぞ!』
兵士達『我らは天使様の使いの者なり!
スパーダ・ダ・アンジェロ!!!』
スティ『全隊!前進!!!』
ローウェンの店へ脅威が確実に近づいて来ている事をまだ彼らは知らない
次回
二節 勇者パーティと天使の剣!
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