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二節 勇者パーティと天使の剣!
ローウェン達がどう対処するか悩んでいると
再び店のドアが開いた
スティ『我は聖王国国王直属部隊
ロイヤルパラディン部隊隊長スティである!』
スティ『勇者エンリ殿はいらっしゃるか!』
ローウェン『遂に来たか。』
カゲツ『思ったより速いでござるな。』
エンリ『みんな。行きましょう。』
ローウェン達が店内に出ると
スティ『貴方が勇者エンリ殿でございますね!この度は皇太子ロンバード殿下との
ご結婚おめでとうございます。』
エンリ『いえ、私は皇太子殿下とは結婚致しませんし、聖王国に行くつもりもありません。』
スティ『なるほど。しかし一度手続きの為にも聖王国に来ていただきたいのですが。』
エンリ『何度も言うように聖王国には行きません!』
スティ『わかりました。では、本意では無いですが、ここからは実力行使とさせていただきます。』
エンリ『望むところよ!でも、店内だと迷惑になるわ。外でやりましょ。』
スティ『いいでしょう。』
ローウェン達とスティ軍は外に向かった
スティ『我々全軍をもって貴方と挑ませて頂きます。』
ローウェン『見たところ、そっちの軍隊は
少なく見積もっても500人はいるようだが?』
スティ『あなたは?』
ローウェン『俺はエンリと同じ勇者パーティで魔術師をやっていたローウェンだ。』
スティ『貴方が噂の...いいでしょう。
では、貴方達5人がかりでいらしても構いませんよ。』
スティ『では、1度出直しましょう。
貴方達にも作戦を練る時間が必要でしょう。』
ローウェン『時刻はどうする?』
スティ『そうですね...明日の夕刻というのは
どうでしょうか?』
ローウェン『わかった。明日の夕刻、場所はここの広場だ!』
スティは笑みを浮かべながら
スティ『では、また明日会いましょう。』
スティは軍隊を連れて去っていった
エンリ『ありがとう。ローウェン。』
ローウェン『仲間なんだから助けるのは当たり前だろ。だから気にするな。
だよな?カゲツ。』
カゲツ『そうでござる!拙者らに任せるでござる!』
エンリ『ありがとう2人とも。』
ネル『それで?どうするの?』
ローウェン『戦いにおいて重要なのは数と質だと俺は思う。』
ネル『数は相手の方が格段と上ね。でも...』
ローウェン『ああ。だが質に関しては負けている要素は無いと思う。』
ローウェン『そして、統率の取れた軍隊ほど指揮者が倒れれば崩壊しやすい。』
ローウェン『指揮者であるスティはエンリ。頼めるか。』
エンリ『あたし?単純な戦いなら速さがあるカゲツだと思うけど。』
ローウェン『確かに相手の実力がわからない以上、速さで確実に上回り様子を見ながら戦えるカゲツが最適だろう。』
ローウェン『でも、エンリなら柔軟な戦いが可能だし、それに速さはカゲツとシグレに次ぐ速さだ。
加えて攻撃魔法や補助魔法も唱えることが出来るのは大きい。』
エンリ『わかったわ。私がやるわ!』
ネル『そうとなれば、あたし達がやる事は
1つね。』
ローウェン『ああ。俺達はエンリがスティの所まで無傷で行けるように兵士達を引きつける!』
シグレ『エンリさん!絶対にわっちらがあのキザ臭い隊長の元へお送りします!』
エンリ『ありがとう。シグレちゃん。』
ローウェン『よし!全員明日の夕刻まで
キッチリと身体を休めるように!』
ローウェン『そして、俺達はエンリの為に
必ず勝つぞぉ!!!』
一同『おおぉぉ!!!』
次回
勇者パーティと天使の剣!!
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