獣人街!!

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獣人街!!

殺伐とした言葉を残し、立ち去った魔族の 少女をローウェンは追う事はしなかった。 彼の頭の中は、新居で一杯だからだ。 獣人街を進んでいくと開けた場所にでた。 そこには二階建ての家があり、周辺には他の建物はなかった。 ローウェン『ここが、俺の新しい家か...。 うん気に入った!!』 ローウェン『この、なんとも言えない普通感... たまらないな!!王に感謝だな!』 ローウェン『ここから、俺は普通の生活を始めるんだ!!』 王から譲り受けた家に大変満足した ローウェンはこれからの生活を考える事にした。 ローウェン『俺は魔術師だから、魔法と薬学には精通しているし、これを活かせる仕事は何かないか...流石に収入ゼロじゃ野垂れ死ぬからな。』 ローウェン『薬や薬草とかを扱う商人ってのもありだな。』 色々と考えていたローウェンだが、1つの問題に気づいてしまった。 ローウェン『ここ、獣人街だから人間の客が来ないんじゃね...』 ローウェン『あの、クソ王め!おかしいと思ったんだ!俺が普通の生活をしたいって言った時もあんなに笑顔だったし!』 さっきまで、王様に感謝していたローウェンの姿は見る影もなく、ただひたすらに王様の悪口を言っていた。 ローウェン『いつまでも、あのクソ王の事を考えていても仕方がないな。』 ローウェン『こうなったら、獣人街でも商売ができる方法を考えなくてはな。』 ローウェン『とりあえずは、薬草などを売る商人をやるとして、問題は獣人とのコミュニケーションだな...バイトという形で誰か雇うしかないか...』 こうして、ローウェンはアルバイト募集のチラシを作り始めたのだった。          急募   獣人街で新しくヒールアイテムを扱う     お店をオープンいたします。         お店の名前 『魔術師のニコニコヒール』      年齢・人種は問いません  気になった方は是非当店までお越し下さい          場所 獣人街の外れの開けた場所の二階建ての建物 ローウェン『こんなところか、明日から貼りに行くとしますか。』 このアルバイトの募集により普通の生活をする事が難しくなる事をローウェンはまだ知らない。 次回4月3日『獣人街!!!』
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