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今日も
「今日からまた、よろしくな。お前の名前はー…そうだな。…葵。葵なんてどうだ。可愛い名前だろ?」
裕翔の言葉に、葵は笑顔を向けた。
「また裕翔さん、引きずってるのね」
「無理もないわ。元妻との大事な子供ですもの。不運よね。」
「そうね。喧嘩で飛び出したっきり、行方不明なんて。葵ちゃんは、もういないのに」
「今日も、青いバラと一緒なのね。」
「葵ちゃんの、好きな花だもの。仕方がない
わ。」
「そうね。」
近所の人が話している声なんて、裕翔には届いていなかった
END
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