12人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
それから1週間後。
「アタシの天使ちゃんっ!!」
「ひっ!ひゃいっ!!!」
彼女、岬 凛(みさき りん)さんは、僕、大柳 一恋(おおやぎ いちご)に付き纏うようになった。
凛さんは僕なんかの事を『天使ちゃん』なんて大それたあだ名で呼び、いつも楽しそうに抱き着いてくる。
嫌いなのに嫌じゃなくてどうしたらいいか分からなくて僕は距離を置く。
「あ、あの…なんで僕なんでしょうか?」
「ん〜、アタシもこんなの初めてでよく分かんないだけど、でも天使ちゃんをみたらやばいくらい好きって思っちゃったんだ!」
「…全然分かんない、です。」
「てかさ、敬語やめねぇ〜?
それもきゃわたんなんだけどぉ〜、凛って呼び捨てで呼ばれたいの!!」
「あぁ、結構です。」
「なんでっ!?」
最初のコメントを投稿しよう!