宇宙人はサヨナラを言わない

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夏の校庭というのは、どうしてこう土が舞うものなのだろうか。 教室から窓の外を眺めていた美沙は、ふと考える。窓から風がびゅうっと吹き込み、もろに土埃を浴びてしまう。思わず顔をしかめる。 「なーに黄昏てるのッ」 友達のエミが笑いかける。窓をピシャリとしめ、私の顔を覗き込む。派手な髪色でチャラチャラしているが、美沙の大事な親友だ。 「あー、もしかしてセラの事?」 「うん…」 セラとは2ヶ月前まで私の学校にいた留学生の事だ。ただの留学生ではない、『 惑星U』からの留学生、つまり宇宙人なのだ。これから話す物語は、私とセラの交流についての物語である。
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