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ギャタピーの香草焼きを食べ終わったあと、入れ替わるように置かれたのは、ギャタピーの魚卵サラダだった。
真ん中に鳥肉があり、その周りに海草やレタスが敷かれ、ソースとしてギャタピーの魚卵がかけられているサラダである。
ヨドは一口食べて言った。
「魚卵のプチプチした食感と、コリコリした海草やシャキシャキしたレタスの食感が面白い一品だ。柔らかい肉もサラダにあっていて食べごたえがある」
プチプチ食べているヨドの隣で、もふもふサラダを頬張るジュドー。
「うまい、うまい。特にこのプチプチがうまい!」
言いながらジュドーは、あっという間にペロリと完食した。
「そのプチプチはギャタピーの魚卵ですよ、ジュドー様」
エドガーがにっこり微笑んで言った。
ジュドーは両耳を手で塞ぎ、聞こえないふりをする。
「あー、俺はなにも聞いてねぇ!
なにも聞かねぇぞ、もう!」
「そんなにびびんなくても大丈夫なのに。
ねえ、お嬢様」
エドガーがルクソニアに同意を求めると、ルクソニアがふんすと鼻息荒く言った。
「ギャタピーは卵も美味しいのよ!」
「それは知ってる!
食べたからな。
ただ気持ちがついてかないだけだ!
びびってる訳じゃねーぞ!」
と、ジュドーは大人げなく言った。
その横でヨドは我関せずと言った風に、ゆったりした動きでサラダを食べている。
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