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エドガーは胸ポケットからペンを取り出すと、地図を裏返し、お団子頭のメイドにも分かりやすいように図解をし始めた。
「目が見えないコウモリが、物にぶつからない原理って知ってるっすか?
人の耳には聞き取れない音を出して、その反射で物との距離や大きさ、動きなんかを把握してるんすよ。
音って言うのは、空気の振動っす。
アンさんの魔法は、簡単に言えば単純な音を広範囲に流す事ができ、その音の流れを感じる事ができる能力。
つまりコウモリと同じ事ができるってことっす。
なのでそれを利用して、子供が自力で歩ける範囲に絞って、今から森のなかを探索するっす。お嬢様くらいの大きさをした動くものをみつけたら、そこに俺が転移魔法で飛ばしてくんで、人海戦術で可能性をひとつひとつ潰してけば、いずれは本人にあたると思うっす。
あてもなく森のなかを探し回るよりかは、効率いいんじゃないっすか」
エドガーの提案を聞き、エドガー以外の全員が称賛の拍手をおくった。
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