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あとがき
こんにちは。まずはお読みいただきありがとうございました。
作家(未満含む)にとってはみなそうでしょうが、こうしてひとつの作品を最後まで読んでいただけることは望外の喜びであり、冥利に尽きます。
今回は、「見習い魔導士と、雪原の孤児」で主役をつとめたトレフル・ブランと、その魔法の師匠である先生の関係をつかみたくて書き始めたお話です。
こうして書き終えてみると、意外な事実が数多く散らばっていて驚きました。
まず、先生。ろくでもない人物だろうと予測はしていたのでそれはまぁいいのですが、人間の赤ん坊にめちゃくちゃ甘かった。というか、ふたりが赤ん坊のころに出会っていたことに驚きです。しかも出会った当時のことを忘れずに名前をおくるとか……先生って意外にまともな情緒も持ってたのね、という感じです。
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、「トレフル・ブラン」は仏語でシロツメクサを意味し、二つ葉のシロツメクサに込められた意味は要約すると「幸運な出会いを君に」です。
そしてトレフル・ブランですが、小さい頃は可愛かったんですね……十五歳の彼はだいぶすれてましたけど。ほっぺにチュッとか、人並みに愛情表現のできる子で良かったです。大きくなっても、心のどこかにそういう部分は残ってると思うので、描けるようにしていきたいです。
本編もまだ書いてないくせに、ネタバレ満載の中編をつくってしまい、申し訳ない気持ちもあります……。
もし、読者さまが本編をお読みになられるときは、どうかこの物語を心の隅に封印されることを望みます。
それでは、いずれ本編で出会うことができますように祈りを込めて。
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