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2時。
もう我慢の限界だった。太一はキッチンへと向かった。リビングとキッチンに誰もいない事を確認する。太一は一目散に目的の物を探す。ゆきながさとこのために保管しておいたカップラーメンだ。別に隠す必要は無いと思っていたので、それは戸棚の中を開けるとすぐに発見することが出来た。はやる気持ちを抑えてポットのお湯を注ぐ。注ぎ終わるや否や再び自分の部屋へと向かう。途中で割り箸を持って行く事も忘れない。多少なりの罪悪感はあった。必ずバレる事も分かっている。だが、空腹に勝てなかった。皆の仕返しも怖かったが、流石にこれだけの事で殺される訳でもないだろう。それなら食べた者勝ちだ。
4号室。
太一が麺とスープをすする音だけが響く。やがて数分後にはまた静けさだけが残る。
「全然足らないなぁ。」
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