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「オイ、クソガキ。てめぇ奏汰が好きなんだろ。なんでこいつにまで酷いことする必要があんだよ」
睨む俺に歪んだ笑顔を向けて、自分より大きな奏汰を担いでベッドに寝かせる高校生。
「中谷のことはね、1年の時から目をつけてたんだ。長身で体格もいいし顔もいいのに、ぜーんぶを無駄にしてるような根暗キャラ。でもそれでいいんだ中谷は。俺だけが、中谷の素材の良さを知ってれば良かったのに」
寝かされた奏汰のカッターシャツのボタンが外され開かれていく。
イケメン高校生は露になったインナーのTシャツの上から胸を撫でると、そのまま奏汰のベルトに手をかける。
「あんたはもうとっくに知ってるよな。中谷の体が魅力的だってこと」
は? 魅力とか知らねーよ。見たこともねーし。
まあ毎晩抱き枕にされてっからだいたいどんな体つきかはわかってるけど。
「う・・・」
奏汰が低く呻いてゆっくりと目を開ける。
「あれ? もう目が覚めたのか。中谷には遠慮は要らなかったかな」
「え・・・、前田くん? ・・・どうしてここに?」
「ふふ、驚いたか? これからもっと驚くことになるよ」
奏汰の上に跨った前田が、奏汰の頬を愛おしそうに撫でる。
「何しろ中谷はこのメスネコの前で、俺にメスにされちゃうんだから」
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