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意識したくないのに、歳下のくせにしっかりした体つきや高めの体温や大きな手のひらに奏汰を『男』だと感じて、どうしようもなく気持ちが昂ってしまう。
「蓮くんは背中も気持ちいいんだね」
「く、擽ったくてっ」
ってとこは性感帯に、だっけ?
これじゃ気持ちイイって自白してんのと一緒じゃん!
「だったら笑いなよ」
冷静な奏汰の声。
そりゃそうだ。擽ったいだけなら笑えばいい。俺は口元を緩ませる。
「はは・・・、は ぁ・・・あッ、んんっ」
無理っ!!
こんな絶妙なタッチのサワッサワ感、感じるなって方が無理!!
背中から腰の辺りを何度も上下に行き来する奏汰の指先が気持ち良すぎて、なのにもどかしくて。
『突き放さねぇと』って思ってるのに、震える腕が奏汰の背中に回ってしがみついて、磁石になったみたいに離れることが出来ない。
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