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「それでも僕は蓮くんを好きになってしまったかもしれない。だから開発係は誰にも譲らないから!」
床に伏せたまま奏汰が大声で宣言する。
ちょ、ちょっと待ってくれよ。俺は自分に気がある奴は苦手なんだよ。
ノーマルのこいつだったら、男を好きになるわけないって思ってたから利用したのに。
「奏汰、本当に変な事に巻き込んで悪かった。ごめん、開発とかもうどうでもいいから・・・」
「よくない!」
ガバッと起き上がった奏汰が接近して、ベッドの上で後ずさった俺は壁際に追い込まれてしまう。
「蓮くんはいたいけな高校男児を誘惑して、ホモの道へと走らせたんだ。重罪だと思わない? ねえ!?」
「ちょっ、顔に唾かかってるっ、汚ね・・・」
「唾くらいどうだって言うんだ!お望みなら僕は蓮くんの汚物がついたお尻も舐める覚悟があ」
「望んでねぇっ!!」
狂気的な言葉を吐く奏汰の口を慌てて塞ぐ。
やめろ、やめてくれ。俺を好きなんて怖いし、気持ち悪い事を真顔で言うお前も怖すぎる。
「とにかく責任はとってもらうからね」
「ぐぬぅ・・・」
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