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自分から言い出して奏汰を巻き込んだのは猛省している。でもどう責任を取ればいいんだ?
「付き合うのは諦める。元々好きな人の為に開発しろって言われてたし。だけど蓮くんの開発係は僕!わかった!?」
「うぶっ、・・・あい」
ぎゅっと目を閉じて、顔にかかる奏汰の唾の不快感に耐える。
仕方ない。悪いのは俺だ。こいつがそれで納得するのなら、この際もうとことん開発してもらおうじゃねーか。
「ふ、ふふ・・・」
俺の頷きに納得したのか、奏汰が不気味に笑い出す。
「な・・・んだよ、キモイ」
「ふっ、僕の唾に塗れた蓮くんが可愛いの極みだと思って」
「はあ!?」
恍惚の表情が俺を見下ろす。
「ウソウソ。さーて利害も一致したことだし、続きしよっか」
その顔は絶対嘘じゃねぇ!
こいつは伊達に根暗メガネ野郎(元)じゃない。キモイ見た目(元)にそぐわぬ変態野郎だ!
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