蓮くんは僕が護る

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脱衣場のドアをそっと開け、今度は小声で「蓮く~ん」と呼びかける。シャワー音のほうが大きくて、当然僕の声は彼には届いていない。 忍び足で浴室のドアに近付く。マット加工されたガラス戸から透けて見える肌色。それだけで少し興奮してしまう。 「蓮くーん?」 気付かせるつもりのない声量で呼ぶと浴室から 「ん」 とエコーがかった彼の声。 ありゃ、気付かれちゃったか。『声掛けたけど返事ないから』って、堂々と覗きをしてやろうと思ってたのに。 「・・・は、・・・ぁ、ゆーき・・・さ」 浴室からの声に、ドアハンドルを握った手が固まる。息を飲んで耳を澄まし、シャワー音に隠れるような彼の声に全神経を傾ける。まさか・・・ 「ん・・・、ぅ・・・」 間違いない。蓮くんは、自慰している。 なななんだよそれ!めちゃくちゃ胸熱!是非見たい、いや拝ませてください! 「失礼します!」 勢いよく浴室のドアを開けると、顰めた赤ら顔でバスタブの縁に腰掛ける蓮くん。の握ったままの男性器の先から白濁が飛ぶ瞬間を目の当たりにする。 床に落ち、シャワーの水で排水溝へと流れて行く白い液体。 「かな・・・? ・・・えっ!?」
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