蓮くんは僕が護る

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僕に向けられた赤らんだ顔が、火が点ったように急激に真っ赤に染まる。 「蓮くん!何してんのひとりで!・・・ああ~、僕がその顔させたかったのにぃ~」 「は!? て、てめぇ他人の風呂勝手に覗いて訳わかんねぇこと言ってんじゃねぇ!!」 「ひとりでしちゃうなんてズルイよぉ~」 力いっぱい閉められたドアにへばりつく僕。 「きもいんだよおめーは!」 そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに。僕は蓮くんのどんな姿にだって引かない自信があるのに。 明日、ユカちゃんに言おう。きっぱり「別れてください」って。ユカちゃんのことは嫌いじゃない。でも好きでもない。 カースト上位の彼女と付き合えてセックスして天狗になってただけ。肩書きだけの彼氏でもいいと思ったけどもういらない。 僕が今一番欲しいものは、蓮くんの体を管理できる権利だけだ。 「つーか、また何しに来たんだ」 怪訝そうな蓮くん。 今朝の事が心配だから、と言っても「そんなのいらねえ」と返ってくるんだろうな。
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