蓮くんは僕が護る

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こうも簡単にOKが出ると思っていなかった僕は舞い上がり、抱き締めたままの蓮くんを持ち上げベッドに運んで横になる。背中を向けた彼に寄り添い抱き枕のようにすると 「くっつくなって」 言うものの、僕を振りほどく様子は見られない。 それが諦めなのか向かいのガキンチョへの優しさなのかはわからないけど。 シャンプーのいい香りが漂う襟足に鼻を寄せると ビクン、と蓮くんの肩が跳ねた。 うなじも弱いのかな~? とか考えるとムラムラしてくるけど我慢我慢。 これから毎日泊まりに来るつもりでいるのに、初日で追い出されてはシャレにならない。 「あ、電気消さなきゃ」 「いい!つけたままで!」 「僕はいいけど。蓮くん明るいと寝れなくなんないの?」 「寝れる。・・・それに、暗いと妙な気分になりそうだから、このほうがいい」 「わかった」 僕は、妙な気分ってなんだろう、と思いながら蓮くんを後ろから抱え込んだまま眠りに就いた。
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