蓮くんは僕が護る

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翌朝 6時 蓮くんのスマホのアラームが鳴って僕は目が覚める。 持ち主は一向に起きる気配がない。 「蓮くん。アラーム鳴ってるよ」 「んぅ・・・」 壁に前身を貼り付けて寝ている蓮くんの背中に指を当て つーっ と腰まで線を描くと、びくびくと肩が震える。 「起きないと襲っちゃうよ? いいのー?」 小声で聞くのは、襲いたいから起きて欲しくない、っていう邪な心があるから。 「お、起きてっし!」 腰を抱こうと伸ばした僕の手を振り払って起き上がる蓮くん。 だけど低血圧だという彼は膝を抱えて壁に寄り掛かり、半開きの目を再び完全に閉じる。 小動物みたいで愛くるしいなぁ。 コンパクトサイズにして手のひらに乗せてずっと見ていたい。いや どっちかって言うと口の中に入れて舐め転がしたい気もする。 毎日セックスしていたのに、どうしてユカちゃんにはこんな感情が湧いて来なかったんだろう。可愛いと思っていたのは確かなのに。そんなに巨乳じゃなかったから? でも蓮くんは巨乳どころか まな板なんだけどな。 これが『恋』というものなんだろうか。僕は女の子のおっきいおっぱいが大好きだけど、本当はゲイだったんだろうか。 とにかく今日は朝イチでユカちゃんに別れるって言わないと。 「ねえ、僕帰って学校行くからね。蓮くんもちゃんと起きなきゃだめだよ?」 「・・・んー・・・」 だめだこりゃ。とりあえず寝かせておこう。 座ったまま眠っている蓮くんを横たわらせ布団を掛けて、離れ難い気持ちを引き摺りながら自宅へと戻る。
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