蓮くんは僕が護る

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「・・・って思ってたのにさあ! なんか逆にモテ期来ちゃってるんだけど!?」 「知らねぇよ! つーかお前、いったい何日泊まり続けるつもりだよ!?」 蓮くんのベッドに潜り込む僕は、彼のキックでゴロンと床に落ちる。 「痛い。ひどい。蓮くんが冷たい~。まだ4泊目なのに~」 「4泊だろ!早く鍵返せよ!」 「返してほしかったら自分で取り返しなよ。ほらほら、ココに手突っ込んでさ」 僕は自分の股間を指さす。 「く・・・っ、なんで俺がそんなとこ・・・!」 苦虫を噛み潰したような蓮くんの顔。 「できるわけないよね、蓮くんは僕が好きじゃないもんね。好きでもない男のチンコ触れないよねえ?」 「わかってやってんの悪趣味すぎんだよ、クソ陰険サディストが」 『クソ陰険サディスト』・・・。新たなあだ名をつけられてしまった。『巨根マグロ』よりはカッコイイ気がする。 数日一緒のベッドで寝てわかった。「ケツを開発しろ」と言っていたくせに、実は蓮くんは結構貞操観念が高い。 塩田家の合鍵は僕の陰茎に巻き付けてある、という嘘を鵜呑みにしている彼は顔を真っ赤にするだけで、僕のパンツにすら触れない。純情そのものだ。 それに反した敏感な体がものすごくエッチなんだよな~。と言っても容易に触らせてもらえないんだけど。 寝る時に抱きつくのを何とか許してもらえてるけど、それ以上のことは絶対にさせてくれない。 日曜だけは好きにしていい、と許可が下りたものの・・・正直、毎晩蓮くんを開発したいと焦燥して爆発しそうなんですけど。
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