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コンドーム風船を投げた犯人から蓮くんを護りたいっていう当初の目的からどんどんかけ離れて行く。
好きかもしれないんじゃなく、僕は確実に蓮くんを好きになってる。
開発係のポジションから彼氏になるのにはどうしたらいいんだろう。
まずはこの人を僕に惚れさせなきゃいけないのに、その兆しは全く見えないし見出すこともできない。
吊り橋効果的なイベントでも どうにか起こってくれないもんかな~起こんないよな~・・・
「オイ、床で寝るつもりか」
「ベッドで寝たいです」
なんだかんだ言っても構ってくれる蓮くんは優しい。前田くんにしても蓮くんにしても、イケメンってのはきっと心の清さが顔に滲み出てるんだと思う。
掛け布団を捲りベッドに膝を乗せた瞬間、コン と窓に何かが当たる音。
僕は咄嗟に窓を開けベランダから身を乗り出し辺りを見回す。けれどここから見渡せる範囲には誰もいない。さっきの音が気のせいには思えなくて足元を見ると、ベランダの隅に丸めた紙のようなものが転がっているのに気付く。
拾い上げてみると、小石を包んだメモ用紙なんだとわかる。
なんだろ・・・
広げてみれば、くしゃくしゃになったそのメモ用紙には雑な字で『メスネコ』とだけ書かれていた。
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