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「またなんか投げられた?」
部屋の中から蓮くんが聞いてくる。
「うん。紙なんだけど・・・」
窓に鍵をかけてカーテンを閉め投げ込まれたメモを蓮くんに渡すと、それを見た彼の表情が固まる。
「猫なんて飼ってないのにね」
「え・・・、たぶん、これはその猫じゃ・・・でもなんで・・・」
少し考え込んだ蓮くんは、僕の顔をじっと見つめてくる。
「なに? なんかついてる?」
「奏汰お前さ、ユカちゃんとやらに俺との事言った?」
「へ? 言うわけないじゃん。別れてくださいってひとこと言っただけだよ」
プライドの高いユカちゃんに、他に好きな人がいるなんて口が裂けても言えないよ。
「誰にも言ってない? 俺が男好きなのも」
「言わないよ。せっかくの二人だけの秘密の共有を誰かに知られたくないし。僕だけの特権を誰にも取られたくないし!蓮くんの可愛いお尻をほじるのは僕だけの・・・」
「あーハイハイ。ごめん、わかったわかった。もう寝るから」
熱がこもる僕の話は途中で打ち切られてしまう。
もお!蓮くんのお尻に対する情熱を最後まで主張させてよ~!
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