蓮くんは僕が護る

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そして待ちに待った日曜の朝 塩田家に連泊している僕は蓮くんの隣で目覚める。 相変わらず向けられた背中は無防備で、気を許してくれてるんだと嬉しくなる反面、男として警戒心すら持たれていないんだろうな、と少し残念にもなる。 「朝だよ蓮くん、起きて。ずっと我慢させられてて、もうかなり限界なんだから」 「きも・・・。そういうのは恋人とかに言うセリフだろ、ふつー」 その恋人になってほしいって言っても絶対頷かないくせに。 「起きてたんだ」 「べ、別に今日が日曜だから早起きしてたとかじゃねぇからな! GW明けまで社員の出勤優先でバイト削られてっから、体あんま動かしてねーし、だから・・・」 「どゆこと?」 「掘り下げんな! 俺だってたまには早く目が覚めることもあるってだけ!」 朝から機嫌悪いな~。そんなに僕に開発されるのが嫌になったのかな。だからといってやめてあげるつもりは無いけど。 「今日さ、お尻の中、触っていい?」 先週は背中しかできなかったし、今日は蓮くんのお尻の開発を重点的にしたい所存です、僕は。 「・・・朝メシは?」 「蓮くんいつも食べてないんでしょ。僕もお昼と一緒でいいよ」 「・・・あそ。・・・じゃ準備してくる」 蓮くんは ムクリ と起き上がって部屋を出て行く。
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