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0.変わり果てた君
それは金木犀が香り始める秋の最中、
築年数50年超えのマンションの角部屋、
扉の前、
大きめのダンボールが1つ
ポツリと置かれていた。
カタカタと揺れるダンボールを
恐る恐る開けると、
そこには…
変わり果てた姿の君がいた。
愛しい愛しい、
素敵な女性、
確かに君だったんだ。
君はもう死んだのに、
どうしてこんな世界で
生き返ってしまったんだ?
君は手脚を失っていた。
君は本当に生きたかったの?
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