♯3〝チロシナーゼ欠乏症〟

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 チロシナーゼとは、体内にある酵素の一種である。  メラニン細胞の中で働き、メラニンを作るもととなる。  「チロシナーゼ欠乏症」の患者は、チロシナーゼ遺伝子変異を起こしている。チロシナーゼの酵素活性がほとんど行われないため、メラニンがほとんど作られない。  メラニンは、シミになる元として美容の敵のように言われることもあるが、皮膚細胞のバリア機能を持つ、大事なものだ。    メラニンがあまり作られないから、肌や髪、眼球の色素が薄くなる。    真雪の白い肌、銀色の髪、赤色の瞳も。  皮膚、髪、眼球のメラニン含有量が少なく、色素が薄くなってしまった証である。
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