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「真雪、もうっ、ダメ、……ああっ」
びく、と桜也のものが揺れた。と同時に、放物線を描くようにして、黄金色の液体が噴き出した。
それは飛び散り、バスルームの壁や床を汚していく。
尿道から噴射される熱い液体。ずっと溜めていた分、量も多い。
我慢に我慢を重ねていたからこそ、とてつもない解放感に襲われた。出し尽くした瞬間、体が反射的にぶるりと震え、思わず顔の筋肉を緩めてしまう。
「あ、ああ…」
その恍惚とした顔を、幼馴染みである真雪に見られてしまっているという背徳感。
そして、それを上回る快感。
「真雪、見ないで…」
なんとか顔をゆがめようとするが、気持ちよさに脱力した顔は戻ってくれない。
排泄は原始的な欲求。
生命維持に必要不可欠な欲求だ。
食欲、性欲、睡眠欲…。原始的な欲求が満たされると、人間は快楽を得るようにできている。
人間の欲求はいろんな種類があるが、たとえ性欲や食欲、睡眠欲をコントロールできたとしても、排泄を耐え続けられる人間なんていない。
煩悩を超越した高位の僧であっても、排泄欲を消滅させることなんてできないだろう。
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