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「…ま、ゆき…それって、どういう…」
真雪はふくみ笑いをして、桜也に顔を近づけた。
唇にキスしようとしたが、桜也に拒否された。
かわりに桜也の首筋に口づけ、唇を滑らせていく。
脇に鼻をつっこんで匂いを嗅ぎ、胸筋を舐め、お腹まわりの筋肉を手のひらでなでまわす。
「止めろよ、なにやってんだよ、真雪!」
桜也は、両手をバタバタさせて抵抗する。
そのこぶしが真雪のあごや肩に命中するが、真雪は気にするそぶりも見せない。それどころか真雪の唇は、だんだん桜也の下半身へと降りていく。
「桜也。会社のことなんか忘れちゃうくらい、気持ちよくしてあげるから…」
桜也の縮こまった性器にほおずりし、ためらいもなく口に含む。
「いっ…⁉」
嫌悪感で眉をひそめた桜也には構わず、真雪は口淫を続ける。
桜也にはかつて、お付き合いしていた女性がいたらしい。仕事が激務すぎてフラれたと聞いたが、交際期間中にはそういう行為をすることもあっただろう。
だが、例えフェラチオしてくれたとしても、普通の女性なら、男性のものを咥えて上下に擦るくらいが関の山だ。もちろん気持ちいいのは確かだが、それでは物足りない。
男だからこそ分かるツボというものがあるのだ。
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