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真雪は腰を揺らがし、その細く美しい爪先で、桜也の乳首をカリカリと引っ掻く。
「あ、ああん…」
しびれるほどの快楽に、桜也は体をくねらせる。
排泄し終わった脱力感と、真雪に与えられる淫らな悦楽。その相乗効果で、頭がまっ白になった。
「ふふ。桜也、かわいい…」
前と後ろから同時に与えられる刺激によって、桜也のものの硬度は増していく。硬度が増せば、刺激がより顕著になる。こんなの抵抗できない。
頭にもやがかかり、自分が何を口走っているのかさえ分からなくなる。
「っん、いい…。真雪、きもち、い…」
蜜口から、透明な液体がとろりと出て、糸を引きながら落ちていく。桜也の半開きになった口からも、唾液がつうっと垂れた。
すでに体に力が入らない。
腰がぐずぐずに溶けていきそうだ。
「桜也、かわいい。後ろに挿れられたまま、お漏らししなちゃうなんて。乳首を引っ掻かれて、おちんちん勃たせてよがっちゃうなんて」
「…っ、うう…」
桜也の目から、涙がぼろぼろと落ちる。
真雪の言葉を否定したい。
なのに鏡は残酷だ。
現実の桜也の姿を、ありのまま見せつけてくる。
体は桜色に染まり、乳首はぴんと勃っている。
ぱんぱんに膨れあがった性器から、物欲しげに甘い蜜をこぼす。
腰にもひざにも力が入らず、真雪に抱えられていなければ、今にも倒れてしまいそうだ。
なのに桜也の腰は揺らぎ、もっともっととせがむ。
足元は、自らが出し尽くした体液で満たされており、時折パシャッと水音をたてる。
ああ、なんて醜悪な姿なのだろう。
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