3話「無関心」

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「七海ちゃんはこの曲先週からやもんね。それに、結構ドラムの難易度ある曲やし……。でも私も午前中はクラスの手伝いしなあかんねん」 「そうですか……。やっぱりみんな忙しいですね……」 「ごめんな……。でも、お昼からのセッションでこの曲に時間割くように知ちゃんにも言っとくから!」 「ありがとうございます!」 「七海ちゃんのドラムはぐんぐん上達してるから頑張ってね」  「はい! みちる先輩のクラスは何やるんですか?」 「お化け屋敷やよー」 「夏っぽくていいですね!」 「おばけ役するから遊びに来てね」  そこでみちるの視線はこちらに向いた。みなこちゃんもね、と言いたげだ。 「みなこはお化けとか苦手なんですよ」 「文化祭レベルだったら大丈夫やって」  多分、と心の中で付け加える。肝試しや、本格的なお化け屋敷はゴメンだけど、さすがに学生が作るものなら怖くはないはずだ。 「それじゃ、みんなで遊びに来てね。でも、うちのは結構怖いと思うでー」  珍しく悪戯っぽく口端を緩めたみちるが、くすりと笑みをこぼした。 
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