22人が本棚に入れています
本棚に追加
いや、呆れられるだろうか。
ああいやそれともまた喜んでくれるかな?
次に会うときが楽しみだ。
そう、待ってるだけでも…
「あ。」
ふと、パチリとピースが当てはまった。
謎の答えを見つけたのかもしれない。
「あー…」
それはそうと、自覚してもまだ"楽しみ"だ。
「この推理を聞いたら、どんな反応するんだろうな。」
探偵さんは待っていたんだろう。
俺と話すのを心待ちにして、1人で黙って食後のコーヒーを飲みながら。
朝に亡くなってしまった猫を見たから。…小さな命の尊さを噛みしめるようにと俺に言うために。
たったそれだけのために。
ねぉねぉ。とクロが鳴く。
小さな命を撫でながら「おやすみ」と言う。
次は、探偵さんにいつ会えるんだろうな。
楽しみだ。
そう、きっと探偵さんも"そう"だった。
———楽しかったんだ。俺のことを、
待ってるだけでも、考えているだけでも。
最初のコメントを投稿しよう!