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事の発端は、入学式の日だった。
この学園のとんでも事情をひょんな事から知ってしまった俺たちはなんとか生き延びる術を探しまくった。
そして発見した対処法。
変装する腕もなし。
人気の親衛隊で身を潜められるほど器用でもなし。じゃあ諦めて自然体?いやいや危険極まりない。
…ということで、
『あんまり目立たないモブポジションに落ち着こう』という話になったのな。
んで、付き合いたくなきゃ相手居る風にすればええんちゃう?って話になりまして。
「ねぇねぇ!間宮ってなんで来栖と付き合ってんの?」
「えー、相性がよかった的な〜?」
「ちょーラブラブじゃんいいなぁ!」
ホモになりたくない俺と恋愛恐怖症の来栖。
利害の一致というやつで、ノンケ同士は身を寄せ合ったのだった。
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