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パカラ、パカラ、パカラ。
家の近くの牧場で何回か聞いたその音を聞き、俺はようやく夢から覚めたことを悟った。
だが、朝っぱらから馬を散歩させることはあっても、蹄の音は二階の俺の部屋まで聞こえてくるものだっただろうか。
パカラ、パカラッ…
なんか、近づいてきているような気がする。
「君!危ないよ!!」
「へ?」
「ヒヒーンッ!!」
体が浮き上がったような感覚。
俺はその日、初めて空を飛んだ。
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