世界を半分くれるなら、俺は魔王側につく。

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…普通、勇者といったら勇者御一行というように仲間が居るだろう。 弓師、格闘家、魔導師、踊り子…えくせとら。 だがしかし、それは初めから居るわけではなく仲間になっていくのが普通なのだという。 俺もそうなるだろう…可愛い女の子の魔導師とイチャイチャするのが叶うのだろう…。 …そう思っていた時が俺にもありましたとも。 だがしかし。 ———この世界、"男しかいない"。 何が悲しくて男を仲間にして大冒険しなきゃいけないのだろうか。 世界を救って助けられる姫が男とか誰得なんだろうか、一体誰がやる気を見せるのだろうか。 というかどうして皆は割とやる気なのだろうか… …分からない。分からないのだ何もかも。 というか…知りたくない…。気づきたくない…。 そして何よりも仲間が出来ない最大の原因。 それは、俺が極度の人見知り。 …いわばコミュ障なのだ。 転生したからといって、簡単にコミュ障が治ると思わないでほしい。治らないよ、普通に。
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