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3.鎖南の秘密
唄喜と合流した後、ダンスの練習も終わり3人で次のライブイベントの話し合いをしていた。
「よし、とりあえずこんな感じでいいね。
まーぶっちゃけこの日は学園内だし、トリのあいつ(毛利玲生)の引き立て役に呼ばれたようなもんだしこのくらいでいいっしょ。」
「——鎖南、言ってた子には会えた?」
普段は寡黙な唄喜の唐突な質問に驚きながらも笑顔で答える。
「—うん。すごく似ててびっくりしちゃった。」
「そう…」
「しっかし驚きだよね〜まさか生きてたなんてさ。しかも無効化のアリスなんて…
どことなく鎖南にも似てるんだよね、やっぱり血筋かな?」
楓が頬杖をつきながら神妙な表情を浮かべる。
「かもね。
何にしても会えてよかったよ。」
これから先、守るべきものが明確になった。
目を閉じるといつでも蘇る大好きな人々。
もう戻っては来ないあの時間。
だけど得たものもある。力も蓄えた。
「これから忙しくなるし、2人にもなるべく負担かけないようにするけど…」
「なぁに言ってんの!水臭いって!」
楓が肩を組んでくる。唄喜も巻き込まれたようで不本意そうな顔だ。
「私たちはチームでしょ。あんたの敵は私たちの敵だよ。守ろうね絶対に。」
この学園の未来を。
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