神の啓示

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神の啓示

ある時、遂にあまりの金欠のために僕は親に買ってもらった、PCを売ろうと決断した。 仕事の収入が入るのは明後日、たった明後日なのに僕はもう使わないであろうPCを売ろうとした。 親が無理して買ってくれたPC、大事なはずだ。しかし、今はPCの使い所が分からなかった。 スマホの利便性が高かったのだ。PCで出来ることは大抵スマホで出来てしまう。だから必要ないと思ったのだ。 だったらば売ろう。そうして僕はPCの買取をしている店に行った。 「最高値4500円になります」 店員の無情な一言が刺さった。親に聞いたら当時は80000円したらしい。 それが4500円なんてどうなっているんだ!?と思った。 PCの時代の流れは激しい。新しいものも直ぐに古くなる。 親がかった当時というのは4年前。4年間でここまで落ちるものなのかと思った。 さすがに僕も親のお金で買ったPCを4500円で売ろうとは思わなかった。 だからこれこそ神の啓示だと思った。 上手くPCを使えと、上手く使ってやれと。そのためには売らせんという啓示に聞こえたのだ。 だから僕はこのPCに家に買ってから土下座した。PCにだ。 「俺、上手く使うから。大切に使うから。お金に目がくらんでごめんよ」 そう言った。 彼はそれ以降PCを大事に使い仕事に使えるほどのカスタマイズをして二人三脚で歩いたのだ。 PCは値段がすぐ落ちる。だから大事にしてあげよう。 売るのではなく残してあげるのが一番いい。
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