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3,本能の目覚め③
倉木はずっと結に優しかった。自分だけに注がれる視線や誰にも見つからないように触れ合うことが結の求める何かを満たした。勉強が出来ない自分が恥ずかしくなると必死に勉強し、成績を上げた。そんな結を甘やかし、まるでペットを飼うかのように倉木の愛は密かに注がれた。同時に要求もエスカレートしていった。
「ここで?」
「誰も来ないよ」
社会科準備室の隣は資料室になっていた。多くの書籍や資料、プロジェクターなどが置かれている。
「結」
「……はい」
倉木の目は優しいまま笑わなくなる。諦めそうな表情でも変わらず口調は穏やかだ。
「いいよ、いやなら」
そう言って、ふっと笑う。なんだつまらない女だな。わざとそんなふうに小さく笑う。
結は着ている制服のブレザーのボタンに恐る恐る手をかけた。二つの大きなボタンは簡単に外れ開くとそこにはブラウスのボタンが整列して並んでいる。手をスライドさせ、首元の細いリボンを引くとスルリと解ける。床に落としたそれを拾うこともなく首元のボタンから一つ一つブラウスのボタンを開けていく。
黙って見ている倉木の視線に恥ずかしさが増す。ブラウスのはだけた隙間から白のブラが露わになっていた。
結がスカートに手をかける。倉木はもう何も指示していない。ファスナーを下ろしフックを外すとストンとその場に落ちた。
「せんせ」
真っ直ぐに見つめられ、倉木は自分でさせた仕打ちに興奮する。紺色のハイソックス、スラリとしていて艶のある太腿、白いレースがあしらわれた下着、張りが良く丸いヒップライン、綺麗に曲線を描くくびれ、縦に一本すっと描いたような臍、下とお揃いのブラ、その細い紐で吊られたもっちりと収まる胸……。
「来て…」
結は柔らかい二の腕を微かに揺らして右手を伸ばした。外から見れば小さく華奢な身体も、着けているものを取ればこんなにも女性として完成されている。そのことを今知っているのは恐らく自分だけ。黒い事実が倉木を深い谷へ落とした。
倉木は結を抱き寄せ唇を貪りながらブラを外し揉み上げた。弾力と共にするには意外なほどの柔らかさ。撫でたくも押し潰したくもなる衝動。
「うっ…」
きつくすると小さく唸るような声を漏らし、優しくすると足りないと目で訴える。その訴えに応えて爪を滑らせ胸の丘を登ると、結は溢れる期待で吐息を漏らした。
引っ掻くように掠め、撫で下ろし引っ掻いた。モゾモゾと膝を擦り合わせるようにするのはこの子の特徴。立っていることで支えきれない身体に与えられる刺激がより感度を上げる。
倉木は唇を離し胸までゆっくりと舌を這わせる。仄かな汗の味と甘い香り。さっきまで放置されていた彼女の右側の先端にたどり着くと僅かな突起を救い上げ唇で強く挟んだ。
「うっ、、あぁっ、、」
びくんと腰を引き、与えられた刺激をまっすぐそこで受け止めると、漏れる声を手の甲で押さえて身体を震わせた。開花されたばかりの身体は刺激に慣れておらずビクビクと反応する。結は特に強くされるのが好きだ。
倉木は唇から少し覗かせた歯と反対側に沿わせた指二本から強めの刺激を与える。両側のぷくりと立たされていた先端は同時に押し潰され引っ張られ一気に捻られた。
「んんんっぅっっ!!!!!!」
カクンッと大きく跳ねるようにして結はその場に崩れペタンと座り込んでしまった。まさかイってはないだろうが、目をウルウルと潤ませ白い下着は目に見えるほどに濡れている。
濡れやすいとは思っていた。少しの刺激も全身で受け止めるのが結の可愛さでもあった。少女のように純真であり、一方で溢れ出す欲望を隠しもしない。求められれば応じ、跳ねずにいられない身体を震わせ、何度も求めてくる。意地悪にするつもりが、いつの間にか結の反応にハマってこちらがやめられなくなった。
「せんせ……もっと」
「うん…」
その紅潮した結の表情が堪らず、倉木は再度手を伸ばした。
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