1,溺れる花⑥

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1,溺れる花⑥

監視カメラのモニターとPC、プリンター、整理された書類、事務用品…。日頃見る景色がこんなに羞恥を煽ってくる存在だなんて思わなかった。 蜜を纏った裕一の指が二本、後ろから中央へとゆっくり近づく。声を抑える代わりに力が入り中が受け挿れたがると、きゅぅっと締まった。左手で胸の先端を弄び、思わず達してしまいそうになる。 「あぁ……」 結の反応にニヤリと笑う裕一に期待が膨らむ。そのまま指を挿れてほしい…そう願うのに、裕一は指を滑らせて通り過ぎ、硬い膨らみを捲り上げた。 「やぁっ」 ヌルヌルと蜜を塗され同じリズムで円を描く二本の指。刺激の強さに震えてしまう。 「あっは、やだ、いっちゃぅ…」 「早いよ。まだ」 「だめ、すぐいっちゃぅ」 「どっちでいきたい?中?」 「なかっ、中がいい。だめ漏れちゃう…」 「お漏らししたらお仕置きな」 泣きそうになる。もっと虐めて欲しい。 「いっちゃぅ、いっちゃぅ」 ブルブルと震えると、裕一が指を離した。寸前で解放された硬い膨らみが余韻で小さく痙攣した。いき損ねたような、軽くいったような、絶頂の快楽を逃した感覚。結は膝を擦り合わせ裕一の指を掴んだ。 「お願い…」 「どうして欲しいの?」 「挿れてほしい…中に欲しい…それで…」 「それで?」 「もっと擦って欲しい…いきたい」 「どこ?…ここ?」 裕一はさっきまでの指でまた硬い膨らみを曝け出し擦り上げる。 「ああっっっ!」 びくん!っと体が反り返り、さっきの数億倍もの快楽が脳を築き上げた。すかさず裕一は左手で中心を何度も往復し求めた場所にゆっくり挿入し、狙った箇所を擦り上げた。 「いっっぅぅっっっーーーっっっ!!」 声にならない声で光を見る。真っ白な感覚と息が止まるような苦しさ。ビクビクと跳ねては眩暈に立ちくらみ、思いきりいってしまった。 やっと息を吸って、やっと裕一の目を見ると、自分からポタポタと落ちる何かに気付いた。 「あーぁ、お漏らししちゃったな」 「……ごめ」 「お仕置き、考えとくから」 そんなことを言いながら裕一は結の体を優しく拭いた。拭いても拭いても溢れ返る蜜に笑いながら、やっぱりしたかったなと何度も言った。脚や服も綺麗にしてくれて、へたり込んだ結を椅子に座らせた。 「すぐいくな」 「…ぅん」 「すぐ濡れるし」 「…ぅん」 「漏らすし」 「…ぅん」 裕一は笑って、今度はしようなと言った。 下着を何も着けずに出勤するように言われたのは翌月のことだった。
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